10月に入り、朝晩はすっかり涼しくなりましたね。
さて、十社大神でも、少しずつ「七五三詣り」の準備を行っています。
境内にお祝いのための「のぼり旗」を掲げたり、
御祈願の後にお渡しする「千歳飴」などの準備をしたりとー。
七五三詣りは、
古くから行われていた下記の各儀式に由来すると言われます。
三歳で「髪置(かみおき)」・・・この日から髪を伸ばし始める儀式(男女とも)
五歳で「袴着(はかまぎ)」・・・初めて袴を着ける儀式(男の子)
七歳で「帯解(おびとき)」・・・幼児用の付紐をやめて大人用の帯を締める儀式(女の子)
江戸時代になると、
五代将軍・徳川綱吉が息子の徳松の健康を盛大に祈願したことから、
それが庶民に広まったとも言われます。
医療が現代ほど進展していない時代に、子どもが健康に成長することは
並大抵のことではなかったのでしょう。
「七つまでは神のうち」「七つまでは神の子」と、よく言われるのは、
子供の成長を神様に願う親の強い気持ちの表れだと思われます。
いかに医療の発達した現代でも、
子供は、自身の力のみで成長しているわけではありません。
ご両親や家族・親戚、友人、地域の人々など、
多くの人のお力添えが大きいでしょうし、
ご先祖様や、地元の氏神様も見守っていらっしゃるはずです。
数えで七・五・三の歳を迎える方々は、
これまで見守って下さった氏神様に感謝の気持ちを表し、
これからの健やかなる成長をお祈りしましょう。
※令和元年10月5日掲載分より