十社大神の境内に、新たな看板を2つ設置しました。
いずれも、十社大神の由緒・伝承を掲示するもので、
「先人たちから語り継がれてきた話をもっと知ってもらおう」と考え、
設置することにしたのです。
まず1つ目は、橋の傍にあります。
この橋は、こて絵の名工・竹内源造が製作した貴重なもので、
漆喰彫刻に関心のある人には「知る人ぞ知る」存在。
県外からも、この橋を見に訪れる人がいるほどです。
しかし、地元の人でも、この橋のことを知らない人が多く、
情報を「見える化」することにしました。
竹内源造は、明治時代から昭和初期にかけて国内外で
数多くの漆喰彫刻を手掛けた名工で、十社大神の氏子さんでした。
その業績をかみしめながらこの橋や看板を見る人が増えれば、
源造さんも喜んでくださるのではないでしょうか。
もう一つの看板は、神馬に関するものです。
こちらは、神馬殿の壁に貼り付けるタイプ。
先人たちから継承されてきた神馬に関する逸話・伝承を掲示しました。
十社大神の白馬・黒馬をめぐる伝承は、
実際には、もっと多くのものが伝わっています。
例えば、「近くの下条川をつたって流れついた」とか、
「昔は夜になると動き出したので、大木にしばりつけた」とか、、、
地元の年配の方々が神馬について語りだすと大いに盛り上がるほどです。
神社とは、
神々に感謝し、祈る場所であるだけでなく、
人々が集う場、そして、昔・今・未来をつなぐ場でもあると思います。
境内を訪れた方にも、じかにご覧いただき、
伝えられてきた事柄に思いをはせていただけたら幸いです。
※令和元年8月8日掲載分より