本日は、御社殿の外形で
祀られている神様が男神か女神かをあてる方法を書きます。
十社大神の主祭神は、女神だとされる天照大神様。
十社大神の御社殿も、
見る人が見ると、主祭神が女神であると言い当てることができます。
どこで見分けるのか、皆様はお分かりでしょうか?
答えは、V字状に斜め上に伸びている「千木」です。
千木は、古代には皇族や豪族の住居に用いられていたそうで、
現在は、神社建築以外ではほとんど見かけず、
神社の聖性を象徴する装飾的なものとなっています。
この「千木」の先端が、地面と水平に切ってあると、「内削ぎ」といって女神が祀られている証です。
逆に、地面に垂直に切ってあると、「外削ぎ」と言って男神が祀られています。
十社大神の場合、内削ぎですので、
由緒書きなどを読まなくても、
外形上から「きっと女神が祀られているのだな」と分かるわけです。
ただし、全国には様々な神社があり、色々な経緯を経て今日に至るので、全て厳重にそうなっているとは言えないようです。
それにしても、
神社訪問の際には、神社建築のほうも観察してみると、新しい発見があるかもしれません。
※令和元年6月26日掲載分より