十社大神には『神馬殿』があり、白と黒の木造神馬が奉納されています。
このホームページの『文化財・鏝絵』の所にも記載がありますが、
あまりにも短いので、
この場を借りて、伝わっている様々なことを書いてみます。
由緒ですが、
白い馬は、
昭和2年(1927年)に三ケ地域の各神社が統合して十社大神になる際に、
統合神社の一つ・伊勢領神明社から移されたとされます。
伊勢領には、伊勢領神明社を創建する際(応永7年・1400年)に
桧垣二見太夫という人が伊勢から運んできたと伝わっています。
白馬には『文政4年』という銘があるので、
十社大神統合前に造りかえられたか、補修されたのかもしれません。
また、黒い馬は、江戸時代の天保年間に造られ、奉納されたと言います。
白馬と黒馬との一対で、市の文化財に指定されています。
十社大神の周辺では、昔から
『止雨祈願をする際には白馬に、雨乞い祈願をするには黒馬に、それぞれ祈りを捧げるとよい」
との伝承があります。
神馬殿の中には大きな太鼓が置いてあります。
参拝にいらっしゃる方がご自身で太鼓を叩き、
祈りを捧げている姿をよくお見かけします。
※令和元年6月5日掲載分より