令和2年9月27日(日)。
十社大神の献穀田において、抜穂祭(稲刈り神事)を執り行いました。
春に植えたイセヒカリは、よく稔り、黄金色の美しい景観をなしています。
刈女を務めてくれた地元の女子児童や、法被姿の男子児童が、鎌を手に、手刈りで収穫をしてくれました。
子供たちは、新型コロナの感染防止の観点から、参加人数を絞らせていただき、マスクを着用して、短時間の参加となりました。
一定の時間が経過したら、あとはファーム三ケ北部の方々にバトンタッチして子供たちは引き上げる予定にしていたのですが、「もうこの辺でいいよ。お疲れ様」という声がかかると、子どもたちは、もう少し刈っていたかったような様子を見せていました。収穫する喜びを味わってもらえたようで、とても嬉しく思います。
また、この日は、抜穂祭に先立ち、拝殿前でフォークソングコンサートが開催されました。
9月26日(土)・27日(日)の2日間にわたって
神社の周辺を会場に催された「旧北陸道アートin小杉」のイベントの一つです。
雨が心配されていましたが、コンサート開始前に少し小雨がぱらついた程度で、コンサート中も、その後の稲刈り神事の時も、まったく降りませんでした。
感染症対策のため、座席は去年よりも少し距離をとって配置。皆さん、そよ風が心地よく吹く境内で、懐かしの名曲に聞き入ったり、一緒に口ずさんだりして楽しいひと時を過ごしていらっしゃいました。
写真に写っていないところでも、境内の各所で立ったまま聞いている人や、ちょっとした段差に腰掛けて聞いている人もいらっしゃいました。
写真は、トップバッターとして登場してくださった、県内のアマチュアフォークグループ・ボンクラーズの皆さん。
開始前には、雨の予報となっていたため、
「もし雨が降ったら楽器や音響機器も濡れるし、なんとか晴れてほしいですね…」と、中止を覚悟しながら話しかけると、
「多少の雨が降っても、是非やりたいです。
あの社殿のステージで、ぜひコンサートをやりたいんです!」と、強い意気込みを示していらっしゃいました。
結果、青空が見えるような良い天候のもと、
伸びやかな歌声と楽しいトークを存分に披露していただきました。
古事記や日本書紀に出てくる「天の岩戸開き」という神話では、八百万の神々が、天照大神様にご機嫌を直していただこうと、天の岩戸の前で歌ったり踊ったり、笑ったり、現在の芸能活動の原点になるようなことをしたとされます。
この日のコンサートをご覧になり、十社大神の主祭神の天照大神様も、さぞ楽しまれたことと思います。