令和2年の10月14日(水)、15日(木)の2日間にわたり、十社大神の秋祭りが行われました。
14日の前夜祭では、氏子の女子児童4人による「浦安の舞」が奉奏されました。
夏の終わりから毎週土曜・日曜に稽古に励んできた彼女たち。
遊びたかったでしょう。休みたかったでしょう。コロナ禍による緊張感や不安もあったでしょう。でも、感染症対策をしながら、休むことなく、ひたむきに稽古に励んできました。
舞の本番。
社殿のあらゆる窓を開け放ち、風の感触や香りを感じる中で、舞が始まりました。
彼女たちは、指先まで神経の行き届いた、完成度の高い舞を奉納してくれました。
祭りのあと、宮司の横に立って参列者に挨拶する彼女たちの表情は、やり遂げたような顔に見えました。
ひたむきに取り組んだからこそ味わえる感動を、自身たちだけでなく、周囲にいた人たちにも与えてくれました。本当にお疲れさまでした。
また、10月15日には、ファーム三ケ北部の方々によって、イセヒカリの初穂が奉納されました。
十社大神では、伊勢神宮からいただいたイセヒカリの種もみを、毎年、献穀田で栽培していますが、育苗から収穫・脱穀・精米まで一貫してお世話いただいているのが、ファーム三ケ北部の方々です。
今年は、ご担当の方に例年以上に熱を込めてお世話いただき、収量が前年より1~2割増、品質は良好でした。
また、今年は、古代米も栽培。こちらも『たわわ』に実り、祭典に彩りを添えてくれました。
今年の秋季例祭は、感染症対策のため、参列者を減らし、直会もない祭典でした。
しかし、舞姫さんやファームの方々など、お世話いただく方の心のこもったご奉仕により、忘れられないお祭りとなりました。
関わっていただいた全ての方々に、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。